インターネットビジネススクール講師
システム・ツール担当の北野です!
Amazon関連のツールを創るとなると、
必ず使うことを検討することになるAPIが「Amazon MWS」です。
今回は、MWSとはどんなものなのか?
その概要を見てみたいと思います。
Amazon MWS とは?
AmazonマーケットプレイスWebサービス(Amazon MWS)は統合されたWebサービス API で、これにより出品者は出品、注文、支払い、レポートなどをプログラムでデータを交換することができます。Amazon とデータ統合することで、高レベルの販売自動化が可能となり、出品者がビジネスを成長させるのに役立ちます。Amazon MWSを使用することで、出品者は販売効率を高め、労働力を軽減し、カスタマーへの応答時間を改善することができます。
Amazonマーケットプレイス Web サービス (Amazon MWS) ドキュメント より引用
「プログラムでデータを交換」できるというところが大事ですね。
データを取るだけじゃなくて、送ることもできる、
というのが、MWSを使うメリットです。
Amazon MWSには以下のような機能があります。
在庫管理 – 在庫品の一括アップロードを行なったり、商品を追加したり、在庫レベルを確認したり、また価格情報やその他の在庫管理タスクを調べることができます。
注文管理 – 注文情報をダウンロードし、支払いデータを取得して、注文を承認し、レポートのスケジュール化ができます。
レポートの管理 – さまざまなレポートをリクエストできるだけでなく、これらのレポートのステータスを問い合わせて(クエリして)ダウンロードすることができます。
Amazonマーケットプレイス Web サービス (Amazon MWS) ドキュメント より引用
フルフィルメント by Amazon(FBA)の出品者は、 Amazon MWSで以下の操作もおこなえます。
Amazonマーケットプレイス Web サービス (Amazon MWS) ドキュメント より引用
Amazon フルフィルメントセンターへの納品手続きを作成 – Amazon フルフィルメントセンターへ出荷するユニットのラベル作成プロセスを自動化することができます。
納品手続きのステータスを確認 – 発送した商品がフルフィルメントセンターに届けられたか、またその場合、納品の手続きが処理されたかどうかを確認することができます。
注文を発送 – Amazon MWSでシステムを統合することにより、カスタマーはいつでもマルチチャネルの出荷注文をすることができます。注文のプロセスまたはバッチに時間の遅れはありません。
商品の出荷リクエストの追跡と管理 – 注文された商品が Amazon フルフィルメントセンターを出た後は、その配送を追跡でき、カスタマーに配達日を知らせることができます。
どこの国のAmazonでMWSが使えるのか?
「Amazon MWS エンドポイントおよびMarketplaceId」のページを参照してみると、どこの国でMWSが使えるかがわかります。
この記事を執筆している時点では、以下の国のAmazonで使えるようです。
(国コードとマーケットプレイスIDも合わせて記載)
- アメリカ [US : ATVPDKIKX0DER]
- カナダ [CA : A2EUQ1WTGCTBG2]
- メキシコ [MX : A1AM78C64UM0Y8]
- ブラジル [BR : A2Q3Y263D00KWC]
- イギリス [ GB : A1F83G8C2ARO7P]
- ドイツ [DE : A1PA6795UKMFR9]
- スペイン [ES : A1RKKUPIHCS9HS]
- フランス [FR : A13V1IB3VIYZZH]
- イタリア [IT : APJ6JRA9NG5V4]
- インド [IN : A21TJRUUN4KGV]
- トルコ [TR : A33AVAJ2PDY3EV]
- 日本 [JP : A1VC38T7YXB528]
- オーストラリア [AU : A39IBJ37TRP1C6]
- 中国 [CN : AAHKV2X7AFYLW]
トルコのAmazonがあるんですね!
知りませんでした…。
オランダのAmazonもあるはずなのですが、まだMWSは使えないのかな?

MWSを使うにはどうしたら良いの?
MWSを使うには、各国の大口出品の契約をする必要があります。
今年2018年の9月14日頃から、MWS取得の手順が変わりました。
それまでは開発者として会社名と住所を登録すればすぐに使えるようにできましたが、9/14頃を境に、「開発者向けの質問」に回答する必要が出てきました。
結論を言うと、なかなか開発者としてMWSを使うことが難しくなっています。
なので、既存のアプリケーションでMWSを使う必要がある場合は「開発者やアプリケーションにアカウントへのアクセスを許可」する形でMWSを使えるようにするのが一般的です。
アプリケーションの開発者に、開発者IDを確認しましょう。